ミルーの記録 |
とても天気のよい日のこと。 私は皆さんとの食事もそこそこに兄の情報を求め聞き込みをしていました。 あいもかわらず街の人々の目線は冷たい・・・でも私は負けません! いつかすべての種族が仲良くできる日がくることを思い、 私は兄を探しながらこの素晴らしい思いをいろんな種族の人達に伝えていこうと思っています。 私の仲間達もきっとそう思ってくれていると思います。 あぁ、仲間とはなんとすばらしいんだろう ・・・いつかすべての種族が私達のような素敵な関係になってほしいです。 そんなことを考えながら歩いていると向こうの方から馬車がこちらにやって来ました。 どうやらゼルシドさんの使いらしくお困りの様子です。 私達は人々を助けるのがなによりの幸せなのでこれは大変と 私はすぐみなさんの所に話しに行きました。 使いの人がなにか言っていた様でしたがよほどお困りなのでしょう。 みなさんに話を伝えるとなにやらつっこまれましたが、 それもやさしさの裏返しだと私はわかっていますわ。 |
道のりは約十日。大変な旅になるでしょうが私達が力をあわせれば大丈夫。 途中オオカミやあやしいモンスターに襲われましたがみんなで力をあわせて見事撃退しました。 食料が尽きるとゆう事態もソフールやマルムがいろいろ見つけてくださったおかげで なんとか乗り越えられました。やはり仲間とはすばらしいものですね。 |
そしてチェイスに到着。 さっそくゼルシドさんからお話をうかがうことに。 どうやらカテキンさんと言う方が塔にこもってあやしい研究をしているらしいとのこと。 掃除をしていたおばさまが怪しい魔導書を見つけてきたとかで。 もしその研究が世界を滅ぼそうとするような研究なら放っておくわけにはいきません。 私達は快く引き受けました。 みなさんが準備をなさってる間私はまた兄の聞き込みへ。 いろいろ聞き回っているといつの間にか捕まってしまう事態に。 さすがにオロオロしていると御迷惑ながらもエッジさんに助けていただきました。 エッジさん、いろいろ助けていただいてありがとうございます。 いつか御恩をお返ししなければ。 |
そんなこんなで準備もでき塔に入ろうとすると門番に止められてしまいました。 しかし私達の懸命な説得で塔に入ることができたのです。 話し合えば解りあえるってすばらしい・・・ 気持も新たに塔に入りニ階にあがるとどうもイヤな予感がするのです。 するとシルフがいきなり攻撃を!その強烈な一撃が私の体を貫いたのです。 私は一瞬何がおこったかわからず気付いたときは白い霧の中をさまよっていました。 そこは寂しい所で何やら向うの方から暖かい空気が流れ込んで来ます。 私は吸い寄せられるように歩いて行くと後ろの方から声が。 (がんばれミルー!・・・ミルー死なないで!・・・死んじゃダメだよ!・・・がんばるんだ!) 皆さんの声・・・私は皆さんの声がする方へ走りました! |
皆さんの声・・・私は皆さんの声がする方へ走りました! そして気がついた時私はカイに回復魔法をかけてもらっている所でした。 体の痛い所が和らいでいくと同時になんとも言えない気持ちになったのです。 きっと皆さんがいなければ私は助からなかったと思います。 あらためて私は素晴らしい仲間に出会えたと再確認しました。ありがとう、皆さん。 私の体もだいぶ回復し、力をあわせてシルフを倒しました。 しかし精霊をこんな凶暴にするなんて・・・どうやらカテキンさんと言う方、 許せそうにありませんね! そして最上階に着いた私達が目にしたのはカテキンらしき人物と鍋に捕われた精霊王が! |
ん?あの鍋は・・・私の家の家宝じゃありませんか!!どう言うことなのだろう。 私がカテキンに問いただそうとすると精霊王の力が働き 私以外のすべての人の声が出なくなったのです。 そう、カテキンも含めて・・・ 私は一瞬戸惑いました。が、これはきっと精霊王が私に何かを訴えかけてるだと。 精霊王、かならず、かならず助け出してさしあげますね! そう心に誓いカテキンに挑みました。でもさすがにカテキンも強い。 魔法が使えなくてもこれだけ強いとは驚きました。 精霊王のお力添えがなければもっと苦戦していたかもしれません。 私達は渾身の力をカテキンにぶつけました。 そしてとうとうカテキンを倒したのです!私達の強い絆で結ばれた友情の勝利です! 私は目的の一つであった鍋を回収しました。 どうやら鍋は買い取ったらしくカテキンは西から来たと言う情報を聞きました。 やっと入手した情報。 今まで情報らしい情報もなかったので鍋も帰って来てここまでの情報が聞けたのはすごい進展です。 |
今までは言い知れぬ不安にかられていた私でしたがこれからはなんとかなるような、 そんな気がします。それはきっと仲間達が私を支えていてくれるから。 大切な仲間達がいるから・・・ 今までの冒険も大切な想い出だけれど、 今回の冒険は私の旅の目的が今までよりも大幅に進展しそして、 仲間の素晴らしさが改めてわかったこと。一番想い出に残るような気がします。 そして私達は西へ・・・ |