ケンコーマルチホルダーapmスペシャル

ケンコーマルチフォルダー100mm用
自分の主力機ペンタックス645、その中でも広角域のレンズ(35mm、45mm、55mmの単レンズと45-85mmのズーム)でハーフND使用時に通常の使い方ですと横位置、立位置共に今まで使用してきましたがケラレが発生した事はありません。


注 ハーフNDを極端に斜めにセットするとケラレル可能性はありますし、メーカーによりますと28mm(35mm判)以下の広角域ですとケラレが発生するとアナウンスされています。35mm判21mm相当のA645 35mmで使っていますがポジで確認していますがケラレた事はありません。

ケラレが起きないのですが、撮影時に短めの100X125mm角のフィルター使用時に構図の上方少しだけ(画面の2割とか一割)減光させようとすると特に立て位置ですとフィルター長が足らなくなり下端面が写りこんでしまう事があるので一時は年明けにより広角で使用可能なケンコーから発売されているLEEのホルダーを購入するか所有しているLEEの100X150mm角を使うようにしようと考えていました。
しかし、LEEのホルダー本体も高価ですがアダプターリングも含めて購入するとなると2万円を超えてしまいますし、どちらかと言うと現在主に使用しているガラス製100X125mm角のフィルターの方が好みなので購入を見送りました。

レンズ面とフィルター面の距離が近いほど使用可能範囲が広がりますので、距離を縮める事にしました。
少しでも使用可能範囲(ハーフNDの移動量の確保とフィルターカバーできる画角を増加)を広げようと思い改造する事にしました。
左は販売されているノーマル状態です。
この製品は2枚のフィルターをセット出きるのですがレンズ面に近いフォルダー部は小さな突起があります。
100mmX100mm角のフィルター使用時はセンターが出て良いのですが100mmX125(150mm)角のハーフND等を使うには突起に当たり意図する位置にセット出来ません。
レンズ面から遠い方のホルダー部なら問題はありませんがレンズ面とフィルター面の距離が遠くなります。
小さな突起を削る事によりレンズ面に近いフォルダー部でもハーフNDを意図する位置にセット出来るようになりますしフィルター面がレンズ面に近くなります。

次にホルダーを裏返し観察すると、アダプターリングの位置決めの突起が数箇所あります。
全ての突起を削り取ります。

アダプターリングがホルダー内に入り込む事によりレンズ面がフィルター面に近くなります。
上がノーマル状態
下がホルダー裏面の突起を削り取りアダプターリングを嵌めた状態です。
このままでは、ホルダーにアダプターリングが嵌っているだけなので外れてしまい実用的ではありません。
ホルダー外周から抜け止めネジを取り付ける事にしました。
二点止めですと安定感に不安があるので三点止めにしました。
あくまでもアダプターリングの抜け止めですので、アダプターリング面に当たるか当たらないか程度の位置に取り付けます。
当ててしまうとホルダーとアダプターリングが固定されてしまい使用時にフィルター面を回転させることが出来なくなってしまいます。
逆に隙間を多くするとレンズ面とフィルター面の平面精度(平行精度)が狂います。

ネジ式にしたので、他のサイズのアダプターリングに交換も可能です。
左改造後のホルダー
フィルター取り付け部のレンズから遠い方を削り取り一枚仕様にする事も可能なのですが、現状で写りこんでしまう事は無いので、そのまま2枚のフィルターをセット出来る状態にしてあります。

右ノーマル状態のホルダー
ノーマル状態のアダプターリング面とフィルター面の距離は20mm
改造フォルダーアダプターリング面とフィルター面の距離は10mmになりましたので、10mm短縮する事が出来ました。

実際の撮影では未確認(ポジでは未確認)ですが、EOS1系(視野率約100パーセント)のカメラに手持ちの中では一番広角な20-35mmの20mm域で確認したところケラレは確認できませんでした。

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