ジャンクカメラ
LX2000
下の写真を見て、2000年に販売されたLXの最終型LX2000でなくただのLXと思った方はカメラ好きの方かなぁ。 ただのLXでしかも初期型(前期型)と見抜かれた方はかなりのペンタ党だと思います。 |
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レンズは既に所有していたM50mmF2 |
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何故、LX2000と言いますと何時ものカメラ屋にプリントを受け取りに行った序にめぼしい物は無いかと中古物件を見ていると、一度は使ってみたいと思っていたLXが鎮座していました。 しかも、価格は目を疑う2000円!! 20000円の間違いではと思いプライスカードの0の数を数回数えてしまいました。 何度、数えても2000円 プライスカードにはジャンクの表記。 店長に声をかけ見せてもらうことにしました。 店長の話では、機械式シャッター域はOKだけど電子式シャッター域の方が動かなかったりバラつきが有りますしメーカー修理が不可能な前期型なのでジャンク表記で並べて有ると言っていました。 外観の程度は良品、ファインダーも覗いた感じはOK 電池が入っていないので、デモ用の電池を借りて動かしてみました。 自分がチェツクした感じでは、機械式シャッター域及び電子式シャッター域共に一応動いているようでした。 耳で感じるシャッター音からすると、シャッター速度に応じちゃんと変化しているように感じました。 今度はファインダーを覗き、シャッター速度をいろいろと変えてみました。 音は先ほどと同じ様に変化していますが、ミラーのブラックアウトする時間と言いますかタイミングが変です。 ならば、ミラーアップをして裏蓋をあけマウントをライトの方に向けシャッター速度をいろいろと変えて切ってみました。 すると、設定速度にほぼ比例し作動しているようです。 電子域のシャッター作動がおかしいのではなく、全域でミラーの動きが不安定な様です。 メーカーで修理不可なのは電子部品関係の在庫がないのが主な要因だと思います。 電子部品ではなく、ミラー駆動系の粘りが出ていて電子域(スロー域)でバラバラにシャッターが切れている様に感じる。 機械系の故障なら、清掃、グリス等の入れ替えで再生可能かなぁと思い連れて帰ることにしました。 流石に2000円なので値引き交渉はせづに連れて帰りました。 2000円で購入したLXなので、自分としては勝手にLX2000と呼ぶ事にしました。 |
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帰宅し、いろいろと詳しく見ているとシャッターは他の機種と比べても大差はない感じで作動しているのでやはり主な不具合はミラー関連の動きの様です。あとはファインダーを外して覗くと隅のほうにほんの少しですがカビが発生しているようです。 さて、投資金額は2000円。 駄目もとで自分で分解し、上手く行けば使い失敗すれば表記のようにジャンク確定。 ネットで調べると、防滴の為にシーリングがされているようですしジャンクカメラ修理記等を見ていると初めてのジャンク再生にはハードルが高そうです。 LXはペンタックスのMF一眼レフの中では旗艦ですし、一度は使ってみたいと思って居たので、何時もの上野のカメラ屋さんに助けてコールをしてみる事に。 カメラ屋さんによりますと、前期型でも電子部品関連の故障でなければ修理できる可能性も有るので、取り敢えず送ってくれとの事。 しかも、2000円で購入した事をお話しすると、表記どうり修理不可能なジャンク状態だったら3000円で買い取るとの事。 修理しない場合は3000円、購入金額2000、送料600円。。。。。ジャンクの場合でも400円の利益? 少し考え、ペンタックスのカメラの中で一番男前の機種ですし、一度は使ってみたいと言う思いが強くカメラ屋さん送りにする事にしました。 入院して、数日、、、治療費の見積連絡がありました。 まともな中古のLXを新たに購入するより安上がりになる金額を提示されました。 しかし、購入価格から考えると高額になります。 でも、修理業者の一般価格からするとお安い良心的な価格なので、そのまま治療を進めてもらう事にしました。 治療の内容はミラー関連及びファインダーのカビ取り。 購入後、購入先のネット中古を見ているとLXの出物は結構有りますが全般的に20000円後半から50000円前後の物件が多いですし高い(程度が良いもの)ものではそれ以上のお値段です。10000円を切る固体は見当たりません。 自分が購入した状態(ミラーの動きがおかしい)と、ほぼ同じものが29800円で出ていてしかも保障なし。 自分が購入したものは、ネット中古に比べれば格安ですし良心的な売価だったなぁと思いました。 |
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約一月半後に退院してきました。 ファインダーは見事に綺麗になり、ミラーも機美な(機敏な)動きをしています。 同時に各部の清掃もしていただいたようで、ミラー、コンデンサーレンズ等も綺麗になっていました。 改めて手にすると、小さいですが確りとした重さと言いますかギッシリメカが詰まった感じのするカメラです。 今では味わう事の少なくなった巻き上げの感触、倍率の高いファインダー、シンプルで何処か懐かしいファインダー内表示、小さなボディに必要最小限な機能。 何より、見ていてカメラと言うより写真機と呼ぶに相応しいボディスタイルがなんとも言葉で表しがたいぐらい素敵です。 |
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LXの主なデーター 1980年発売 マニュアル及び絞り優先 マニュアル時 シャッターは1/2000〜4秒、バルブ(1段ステップ、中間速度は使えません) 1/60〜4秒域は電子式、左記領域以外は機械式 オート時 シャッターは1/2000〜2分位、バルブ(無段階制御) 露出補正機能あり(1/3段ステップ+−2EV) 今時のカメラに比べると、大変使いにくい ミラーUP、プレビュー機構あり 風景撮影などでは非常に使う機会の多いのでありがたい機能 ファインダーは交換式 自分にとっては、初めての交換式。 使う用途により付け替えられるシステムに機械的な魅力を感じますし、男の子なら誰しも幼い頃に夢中で見たであろう合体ロボットアニメ(合体物)の様で好きです。 個人的な印象としてはマジンガーZ、厳密に言いますと合体ロボットでは有りませんが操縦席がロボットに合体(格納)されて動き出す様を思い出します。 今はノーマルなFA-1のみですが、そのうちお手ごろな出物があればFE-1辺りを買い足したいと思います。 測光はIDM中央部重点全面測光 今のカメラは主に評価測光が使われていますが、昔は中央部重点全面測光や中央部重点平均測光が多かったと思います。 殆どのカメラでは測光はファインダー内で行なわれる事が多いと思いますがLXは数少ないボディ内に測光機能があります。 ファインダースクリーンの透過率や逆入射光には殆ど影響されませんし、ミラーUP時でも絞り優先オートが使えたりします。しかし、撮影時にシャッター速度の確認は出来ません。 巻き上げは、手動。モータードライブやワインダーを合体させて使うことは可能。 自分は、前述のように合体物は好きですが風景が主な用途なのでゆっくりのんびり手巻きの感触を楽しみたいので今後もモータードライブやワインダーは購入しない予定です。 ファインダースクリーンは数種交換可能 購入時はデフォルトのスプリットマイクロが付いていました。 他の愛機のように方眼が良いのですが、新品は既に販売されていませんし中古も少ないし有っても高価ですので、全面マットをネットオークションで入手しました。 しかし、購入価格は本体購入価格の倍ほどしました(^^ゞ カメラよりファインダースクリーンが高かったのょ〜 ストラップは横吊、縦吊可能。 吊金具は付いていましたが、ストラップはありませんでした。 そのうち、似合うデザインの細めのストラップを探す予定です。 2011.9月現在 ペンタックスのHPにて取り扱い説明書のダウンロードが可能です。 |
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いろいろと操作していると、個人的には良いカメラだと感じますし根強いファンが居るのも納得できるペンタの名機だと思います。 操作しているだけで楽しい写真機ですが、自然の光、自然の風にあたるのをLXも望んでいると思うので今後、修理不能になる時も来るとは思いますがフィールドで頑張ってもらおうと思います。 |
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上面 所有機はホットシュー付きのFA-1仕様なので ペンタ上部にストロボ取り付け可能。 |
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右上面 巻き上げレバー 分割巻上げ可 フイルムカウンター シャッターボタン(ロック機構あり) 普段持ち歩き時ははロックにしておきますと、レリーズが ロックされます。 別な使い方として バルブ時にシャツターを押し込み、ロックを回すと押し込み 状態でロックされます。 シャツターダイヤル オート設定時のみロックが掛かります。オート解除時は ボタンを押しながら希望の設定に合わせる |
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左上面 まき戻しクランク 同軸上に感度設定ダイヤルと露出補正ダイヤル 露出補正の表記方法が 1/4 1/2 1 2x 4xなので現代の表記に合わせると
ペンタ部に近いレバーと同軸上のボタン ボタンを押すとシャッターボタン同様に測光可能。 ボタンは露出補正ダイヤルロック解除ボタンとしての 役目もあります。 レバーはファインダーロック機構のレバー レバーを左回りに回すとロック解除 |
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裏蓋をあけた状態 シャッター幕と左の巻き上げスプール間に小さな丸い部品 小さく薄いダイヤルになっています。 ダイヤルを左に回すと、シャッター幕後方に遮光幕が出てくる。 データーパックを使うときに作動させる様です。 フィルムの一部分(写真ではシャッター幕右下)をレンズ面 からの光を遮り未露光になるようです。 未露光部分に裏蓋方向から何らかのデーターを露光させる 様なのですが詳しくは謎です。 |
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ファインダーを取り外した状態 |
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多機能なレバー レバーを写真の右に向かって倒すとプレビュー レバー部に有るボタンを押しながら右に倒すとミラーUP 解除は同ボタンを押し込む。 ボタンを押しながら左に倒すとセルフタイマー。 タイマーのスタートはシャッターボタンを押す。 |
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ミラーUP作動状態 | |||||||||||
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