このページでは人物写真を使用してます。 あいさつにも書いてありますが、人には肖像権があると私は考えてます。 WEBという誰でも見ることの出来る場に人物を特定できる写真を載せるには本人の許可が必要だと思います。掲載にあたり条件付で許可はいただいてます。 出来ることなら、もう少し解像度の高いシャープな写真を掲載したいのですが上記の考えから、このページの写真はわざと画質(ボカシ)を落としてます(大きい写真へのリンクもありません……たぶん) このページの写真の掲載許可を下さったN夫妻とT夫妻に感謝いたしますm(__)m 許可をいただけなかったら、このページは存在しなかったでしょう。 |
この写真はT夫妻のウエディングケーキの写真なのですが、某結婚式場のフォトコンテストにおいて賞をいただいた作品です。 |
写真を趣味としていると、多かれ少なかれ友人や後輩、親戚などの結婚式の撮影を依頼される事があると思われます。 でも、この撮影は失敗が許されないので出来れば引き受けたくないと考える人も多い事かと思われます。 私も例外でなく撮影を依頼されると嬉しい反面、もし失敗したらどうしようなどと考えたりもしますが、すこし考え方を変えてみてください。招待客が150人だとしてその内の一割弱の10人が当日カメラを持ってくるとして一人24枚撮りを2本撮ったとすると10X(24X2)=480枚の写真が撮影されると考えると私の写真が全滅でもたいした事ないかなぁ……なんて考えると多少は気楽になれます。 失敗を恐れずに、素人(にわか)写真家なのだから楽しく撮影しても良いのではないかと…… しかし、撮影が終わる(写真が出来あがってくる)まで、御二人の晴れの門出ですから出来れば喜んでいただける作品を残したいと頭の片隅で考えてしまう。 素人写心家の宿命なんですねぇ では、今まで十数組、枚数にすると5000枚ほど撮影してきた私の結婚式の撮影について書いておきます。 |
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撮影ふたつき前の準備編 | |
ふたつきも前に何か準備することがあるのだろうかと思う人もいるかと思いますが、結婚式に写真係りを依頼される私にとっては招待状(依頼)が届いた時=撮影開始なんです。 どうしてかというと… 招待状が届くということは、招待客数や挙式、披露宴の進行予定(プログラム)などが既に決まっているということです。 写真係りにとってプログラムを把握しておくのは必須だと思いませんか? 運動会、発表会などもそうだと思いますが、自分の子供が出る時はいつかなと下調べしておきますね。撮り逃したら大変ですからね。 結婚式の撮影も大事なシーンを撮り逃さないょうに下調べは必要です。 下調べしておきたい事と理由 |
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1 招待客数 | |
あまり人数の多い披露宴ですと、すべての人を写真におさめるのは無理だと思う。多人数の時は事前に新郎OR新婦の方だけとか友人の方だけとか割り切って撮影したほうが良いと思います。 多人数の時はどのように撮ったほうが良いか事前確認しておきましょう。 もしくは、多人数の時はもう一人ぐらい写真係りを増やしてもらうか、各テーブルに使いきりカメラを置いて勝手に撮ってもらうのも良いかもしれません。 |
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2 挙式 | |
神前式、教会式、人前式、仏前式と色々ありますが、形式によって撮影のために動ける範囲や撮影距離など条件が違ってきてしまうので…機材選びのため 撮影禁止の場所には注意しましょう。…教会式の時は間違ってもバージンロードに足を踏み入れないようにしましょう。 |
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3 披露宴 | |
たぶん、結婚式の撮影において一番のやまばだと思います。 乾杯やキャンドルサービス、ケーキカット、それに娘から両親への手紙など写真(え)になる事がめじろおしです。 ↑のような大事な場面にフィルムが最後のコマだったりカメラのバッテリー切れしたら撮り逃してしまいますから……披露宴のプログラムは熟知しておきましょう。 大事なシーンの前にフィルムの残りコマ数が少ない時は、勿体無いかもしれませんが、早めに新しいフィルムに交換することをお勧めします。 会場の広さ、お色直しの回数も意外と重要です、確認しておくと良いと思います。 |
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4 二人を知る | |
結婚式で新郎OR新婦とは初対面ということも多いと思いますが、事前に合っておいたほうが良いです。なぜかと言うと本当にきれいに撮りたいのなら、事前に合って写真写りの良い角度なんかを知っておくのも良い写真を残すためには必要かなぁと…… |
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5 二人を教育する(お願い)?? | |
いくら結婚をする御二人といえども、いつも同じ方を見ているとは限りません。 ケーキカットなどの撮影時に片方の視線はカメラにきていて、もう片方が他のカメラの方を見てるよりも、新郎新婦の両方の視線がカメラにきていた方が断然いい写真になると思いませんか? だから、事前に二人の視線をもらうための打ち合わせ(お願い)が必要です。 例えば視線をもらいたい時、大きくてを振るから気づいた方がもう一人の方にも私の方に視線をくれるように伝えてもらうようにお願いしておく それに、以外に披露宴で使われるスポットライトは眩しいらしいので御二人からは、撮影する方は逆光状態で見にくいらしいので目を瞑らないょうに言っておいた方が良いかも… |
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6 予算を聞いておきましょう | |
一応、写真にどれくらいの予算を予定しているか聞いておいたほうが良いと思います。 今までの私の経験では、大半のかたが『任せる』と言う答えが多いです。 |
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以上の準備はもう少し遅くても良いと思われますが、挙式一月前の新郎新婦は忙しいですから早めの方が良いかと思います。 | |
機材の選択と準備 | |
下調べをもとに当日使うと思われるレンズを選択しましょう。 私の基本セットを参考までに書いておきます。 カメラは3台くらい用意します。 カメラ本体2台 メインとサブ デジカメ 1台 レンズは 標準ズーム28-70f2.8 または 28-105 中望遠ズーム70-200f2.8 ストロボ 2台 その他 カメラとストロボのスペアバッテリー、演出用のフィルター(光のスパイス)を少々 フィルムは平均36枚撮りを10〜15本ほど(ASA400のネガフィルム) それにデジカメのスマートメディアを持ってるだけ(30MB) カメラとストロボは各1台でも良いかと考えられますが、もしも撮影中にトラブルが起きたら困るので2台です。スペアバッテリーについては言うまでも無く、今のカメラは電池が無くては只の箱となってしまいますから必須です。 |
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トピックス(1) 光のスパイスの紹介 | |
クロスフィルター、R4クロスフィルター、R8クロスフィルター、ハートフィルター??使用例の写真はこちらを見てください。 |
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↑で紹介しているフィルターは光源に対して効果を発揮するものです。 キャンドルサービス時の蝋燭の炎や花嫁さんのアクセサリーなどの反射光なんかのまわりに効果が出ますが、あまり点光源が多い時に使用するとかえってうるさくなってしまうので程ほどに使用しましょう。 クロス効果のフィルターを使用時の注意として一つ、クロス効果の出方には注意した方が良いと思います。特に花嫁の顔などにかぶらないように注意しましょう!! |
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トピックス(2) 有ると良いもの 巾着とウエストバック | |
結婚式の撮影ですと消費するフィルムもいつもより多いと思います。 わたし自身も一回の撮影で10〜15本ほど撮影します。撮影に夢中になってしまうと今何本目のフィルムだかわからなくなってしまう事が多いです。それにフィルムを無くさないためにも未使用と撮影済みを分けて保管したほうが良いと思います。 わたしは小さな色違いの巾着を二つ用意して使用してます。それをウエストバックに入れてます。 撮影はしたけどフィルムを無くしたって事になったら大変ですし、それにフィルム交換が迅速に出来て良いと思います。 |
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トピックス(3) 内臓ストロボ使用時の注意 | |
自分のカメラのストロボの有効距離(説明書に書いてあることが多い)を確認しましょう。 結婚式の撮影中に気がついたのですが、どう考えてもストロボの光が届かないと思える距離から撮影しているカメラマンをよく見かけるので…… |
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撮影一週間前の準備編 | |
事前に調べておいた事について変更が無いか最終確認をする。 当日、使用する機材の点検(フィルムを一本、試し撮りする) 自分(写真係り)の中に当日の進行予定を記憶する(無理なら大まかな進行予定をメモしておく) |
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作例(N夫妻) | |
結婚指輪の交換 『新郎から新婦へ』か『新婦から新郎へ』のどちらかを撮るか…… 指輪の交換は一般的に短時間なことが多いと思います。短い時間で反対側に移動するのは無理なことが多いのでどちら側から撮影するか考えておいたほうが良いと思います。 |
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この後のシーンは、 |
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お約束と言うか、撮りのがしたら絶対にいけないシーンです。 このシーンだけでフィルムを一本使っても良いぐらいのシャッターチャンスです。 出来ることなら、ケーキカットの前にフィルム交換しておいた方が良いかも… この写真は縦位置ですが、横位置のも撮っておくと良いと思います。 (縦位置とは左のような縦長写真、横位置とは下のような横長写真) |
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キャンドルサービスは各テーブルをまわって行くので、テーブル数だけシャッターチャンスがあります。 | |
この写真はストロボを使用して撮影しましたが、その場の雰囲気を残したかったので、スローシンクロで撮影しました。 上の写真と違い背景の雰囲気が出ていると思うのですが、違いが解っていただけるかなぁ 光のスパイスとしてクロスフィルターを使用。 この写真は、私が今まで撮ってきた結婚式写真の中でも一番のお気に入りです。出来ることならオリジナルで見せたい一枚です! |
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失敗談 | |
お色直し後の御二人を会場の外(入場までの空き時間に利用してお色直し後の写真をゆっくり撮影できて良い)でまっていて撮影したんですが。 その後、入場シーンを撮ろうと会場のドアを開けたら何故かそこにはスポットライトが……(*_*) そして皆さんがこちらに注目してる…… すぐに気がっきました、そうです会場に戻るたタイミングを間違えたと……(-_-;) 会場の皆さんはお色直し後の御二人が入場してくるはずなのに、わたしが入場してしまったので大爆笑したのは言うまでもありません…… ものすごく恥かしかった、穴が有ったら入りたい気分でした。 くれぐれも会場に戻る時は入り口にいる係りの人に聞いてからにしましょう。 |
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撮影当日編 | |
必ず、機材に足らないものが無いか確認してから出かけましょう。 | |
押さえておきたいカット | |
挙式前 *式場(外観)の全景 *両家の案内看板 *新郎新婦控え室の様子 *来客の受付の様子 ↑の撮影のために式場には早めに行きましょう 挙式 *媒酌人に伴われての入場シーン 挙式形式によって違いがありますので形式ごとに少し書いておきます。 *教会式…誓いの言葉、指輪の交換、くちづけ、賛美歌を歌う参列者など *神前式…三三九度など *人前式…誓いの署名 式場により内容はさまざまですので要事前確認 披露宴 来客のお迎えの様子 乾杯 媒酌人、友人などの挨拶 キャンドルサービス お色直し後の入場シーンなど これも挙式同様に式場により内容はさまざまですので要事前確認 その他 お決まりのようで意外に撮り忘れてしまうことが多い花嫁さんの後姿(本人は見れないですからねぇ) メニューや料理、テーブル上の小物など。(意外に喜ばれること多し) イメージ写真……ブーケを持った手のアップや寄り添う二人の後ろ姿、寄り添う手のUP、キャンドルサービス時にスポットライトによって壁に映し出される影など(顔が映ってる写真は表情で幸せが伝わってきますが、あえて顔を映さずにその場の雰囲気だけで幸せが伝わるような写真)はっきり言ってかなり難しいですが、挑戦してみては… |
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作例(T夫妻) | |
T夫妻のコメント 最近はビデオが主役となりつつあるが、一瞬の表情を撮る写真もとてもよいと思う。 ウェディングケーキは一番のお気に入りです。 |
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トピックス(4) 日付は写しこんだ方が良いのか? | |
一般的に考えれば、たぶん『写しこんだほうが良いのではないか』と言う答えが多いと思われます。 私、個人の考えとしては日付は入れないほうが良いかなぁと思います。理由としては、日付の入る位置を良く考えて撮影しないと顔などに重なってしまい、写真としては五月蝿くなってしまうようなきがするからです。それに自分の結婚記念日だから日付は入れなくても覚えているのが当たり前だと思うから…… 良く知られた方法かも知れませんが、日付の変わりに その日の新聞記事を撮影したものをアルバムの中に何枚かまぜて代用するのも良いと思います。 |
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トピックス(5) 雰囲気をだすのには…… | |
室内での撮影だからといって、必ずしもストロボを使わなくてはいけないものだという考える方も多いかと思われますが、キャンドルサービスの時などのスポットライトと間接照明は意外に光量的には充分な時が多いです。その場の雰囲気を撮影したいのならば、あえてストロボを使用せずにその場の光だけで撮影してみるのも一つの方法だと思います。 コンパクトカメラのなかには夜景モードやスローシンクロモードが付いているものがあります。 夜景モード、スローシンクロモードで撮ってみるのも一つの方法です。 注意 ぶれやすくなるのでしっかりとカメラは構えましょう!!。 |
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撮影後にやること | |
撮影後も写真の整理をするのが結構大変です。私は一回の撮影で36枚撮りで8〜15本ほど撮ります、その写真を次のような方法で整理して渡す事が多いです。 *五冊セットのアルバム(一冊48枚X5=240枚)に撮影順に入れる。 *この作業時にネガ番号とコマ番号をアルバムの余白に書いておく。 (焼き増しをしょうとする時に大いに役に立つ) *意外に喜ばれる小細工をする……一本目の最後の写真と二本目の最初の写真の間を空けておき、そこに一言メッセージを入れる。フィルムが変わるたびに入れると効果大 *各アルバムの表紙と裏表紙の裏の余白に少し大きく伸ばした写真を貼る(良いものを選んで) *PCを所有している人の時はスキャンしてデジタル化して渡す(良いものだけ) *PCに取込んでカレンダーなどを作ってあげる事も良いかも。 いたずらをする事もあります。 どんないたずらかと言うと結婚式の写真の中に新郎又は新婦の学生時代の写真をさりげなく混ぜたりします。(新郎の友人として撮影することが多いので、新郎の過去(幼い頃)の写真を混ぜることが多い) |
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あとがき | |
私の結婚式の撮影の流れを書いてみましたが、おかしなところや理解しずらい、間違ってるところも多いかと思われますので、あくまでも参考程度にうけとめて下さい。 結局は、撮影する方、撮られる方の両方が一生懸命になれば良い作品が残るものです。 結婚式の写真係りは決して良い役回りではないです、撮っている間は料理は食べられないし、出来あがる写真には映てることはないなどある意味では損な係りです。 でも、出来あがった写真を見た後の御二人の笑顔はいつ見ても良いものです…… この笑顔の味を知ってしまうとやめられなくなってしまう。。。。。 何年か後にアルバムを見て御二人が泣けたら(思い出して感涙) わたしの目指す写心なのですが… |