大判カメラ

注意! 現在作成中です。時間を見つけ少しずつ作成していきます。

最終更新2011.2.14

2004年初めに、念願の大判カメラ(トヨフィールド45A)とレンズ(フジノン150mm)を入手しました。
身近に大判使いの人が少ない(居るけど教えてくれる時間が取れない人が多い)でネットや本で調べたり
中古カメラ屋さんに相談しながら手探り状態で撮影をしています。
大判初心者で上手く(自分の思ったように)撮れる事が少ないですが、上手くいかない面白さを楽しんでいます。
上記の様な状態ですので、決まった時の喜びが堪らないです。

このページは所有の大判機材について思った事や気づいた事等をダラダラと執りとめなく記してありますので
間違いも多々有ると思いますしあまり役に立つ情報は無いかも知れませがご了承下さい。

ボディ
トヨ トヨフィールド45A 中古購入
東京上野にある中古カメラ屋にて購入。
ネットで数件探しましたが普通品で10万円近いプライスの出物が多い中、唯一普通品で8万年台の出物だったの問い合わせの電話をしてみました。
apm『ネットで見たのですがトヨフィールド45A有りますか』
カメラ屋『一台有ります。4万8千円です。』
a『えぇ!8万8千円では無いの?』
カ『ネットに出てる個体は販売済みです。その後、入荷した個体なのでネットと価格が違います』
a『蛇腹や各部の動作などの状態を教えて欲しいのですが?』
カ『多少のスリ傷等は有りますが、撮影に支障をきたす事の無い普通品です』
a『あぁ、そうですか』
カ『本来ならもう少し高い値段設定だったのですが、半月ぐらい前にプライスダウンし4万8千円になっています。』

apmの頭の中『予定では約9万円の予算だったのが、ほぼ半額で済む、しかも余った予算で標準レンズも入手出来るかも。。。。』

a『あの〜、ネットに出てるフジノンの150mmは未だ有りますか』
カ『御座います』
a『レンズの状態とシャッターは?』
カ『比較的綺麗なレンズで、シャッターは白のコパルです』
a『もし、レンズとBODYを同時購入した場合は値引きしてくれますか?』
カ『幾らかは引きましょう』
a『取り敢えず、後日見に行きますので取り置きをお願いします』

後日、現物を見に行く

現物を見て、購入しても良さそうな状態でした。
値引きに関しては、カメラ屋が提示した金額は税込み7万円ちょい
状態も良いし、今後のお付き合いの事もあるので提示額で購入を決める事にしました。
購入金額も決まり、少しお話をしました。
大判は初めて使う事や今までのカメラ歴等。
カ『大判が初めてでは、これから備品を揃えなくてはいけないね』
a『ハイ』
カ『では、他にもおまけしましょう』
a『お願いします』
カ『では、フィルムホルダーはあいにくありませんので、冠布、ピントルーペ、大型カメラバック、感光済みの装填練習用フィルムをおまけします』
a『ありがとう御座います』

上記の様な感じで
トヨフィールド45A フジノン150mm 冠布、ピントルーペ、大型カメラバックを手にし大判カメラライフが始まりました。
自分では当初、カメラとレンズをある程度の状態の物を揃えると10万円ぐらいは掛かるかなぁと思っていましたの満足度の高い買い物が出来たと思っています。
ある程度の状態
購入後、修理等の必要が出ないであろう程度

後日談
使い始めて、一月程でシャッターのスローブロックに不具合が出てしまいました(T_T)
補償等の詳しい話はしませんでしたが、購入間もないので無料でOHをして頂きました。
値切った上に補償でOHしてもらい、得をした感じです。

後日談2
二〜三ヶ月使用後、蛇腹にピンホールを発見。。。。。大泣き(;_;)
購入時には、自分とカメラ屋で確認した時はピンホールは見受けられなかったので購入しましたが
使わずにおいたカメラを使い始めたの(動かさずにおいていた蛇腹を、急に酷使したから?)で負担の多い角にピンホールが出来てしまった様です。
購入店に相談すると、一度状態を見せて欲しいとの事。
後日、カメラを送り返答を待つ。
補修も出来ますが、長く使う事を考えると交換をすすめられる。
標準的な修理ですと、工賃と部品代で五万円ほど掛かるのですが購入後間もないので部品代の半額負担で工賃及び部品代の半額をカメラ屋が負担してくれる事で交渉成立。

結果的に、購入時の価格+ほんの少しの負担で蛇腹新品の本体、シャッターOH済みの組み合わせになりました。
ほんの少しの負担=シノゴフィルムで30枚ぐらい
レンズ
メーカー 焦点距離 フィルター径 シャッター トヨフィールド45Aに付けた時の
最短撮影距離
フジ SW90mmF8 67mm No.0 黒 絞り5枚 中古 ------
フジ W125mmF5.6 52mm No.0 黒 絞り5枚 中古 ------
フジ W150mmF5.6 52mm No.0 白 絞り5枚 中古 ------
コンゴー Alto W210mmF5.6 62mm No.1 黒 絞り7枚 オークション ------
ニコン M300F9 52mm No.1 黒 絞り7枚 中古 ------
フジ T400mmF8 67mm No.1 黒 絞り7枚 中古 ------
シャッターはコパル製
No.0シャッター T B 1秒〜1/500 一段ステップ
No.1シャッター T B 1秒〜1/400 1秒〜1/250間は一段ステップ 1/250の次(高速側)が1/400になっている。
Tはタイム Bはバルブ
フォーマットとレンズ (35mm判換算値は近似値です)
35mm判 25mm 35mm 45mm 55mm 60mm 65mm 75mm 85mm 90mm 105mm 135mm 150mm 170mm 200mm
67判 90 125 150 210 300 400
69判 90 125 150 210 300 400
612判
シノゴ 90 125 150 210 300 400
フォーマット比較
上段 左から135(ライカ)判 645(セミ)判 67判
下段 左から69判 4X5(シノゴ)判

フォーマット 短辺 長辺 縦横比
135 24mm 36mm 1:1.5
645 42mm 56mm 1:1.33
67 56mm 70mm 1:1.25
69 56mm 84mm 1:1.5
612
45 96mm 120mm 1:1.25

大判で撮影を始めて、撮影時にレンズを交換する度にレリーズを付け替える作業が必要になります。
ところが、ただ穴にねじ込むだけの事なのですがボードとの位置関係があまり良くなく作業性が悪いと感じました。
レンズごとにレリーズを付けておく事も考えたのですが、カメラ店でエツミ ジョイントレリーズ(実販価格400円)を見つけて使ってみる事にしました。
ジョイントを各レンズに取り付けておく事で、作業性が良くなった。
ジョイント レリーズ無し ジョイント レリーズ有り
レリーズソケットとボードが近接していて作業性が悪い 余裕ある空間で作業が可能
ジョイント レリーズ

全長約10センチ

レンズボードとアダプターボード
ここのページで紹介している大判カメラは大きさ約110mmX約110mm角のトヨボードを介しカメラにレンズを取り付けて使います。
多くの大判に採用されているリンホフ規格のボードに比べ少し大きめで収納性は良くありません。
所有トヨフィールド45Aのカメラにリンホフ規格のボードにマウントされたレンズを取り付けたい場合は、リンホフボードアダプタボードを用い取り付けます。
注 現在はリンホフタイプボードを使うトヨフィールド45AULと言う機種が販売されています。

ボード及びアダプターボード
上段 トヨボード0番シャッター用 トヨボード1番シャッター用 コパル0番シャッター コパル1番シャッター
下段 リンホフ規格のボードをトヨフィールド45Aに付ける為のアダプターボード リンホフボード0番シャッター用 リンホフボード1番シャッター用


当初はカメラが一台だし、他の人と一緒に大判撮影をするきかいが無いと思いトヨボードのみで統一する予定でしたがレンズが増えるに従い機材がバックに収納出来なくなったので少しでもコンパクトに収納できるリンホフボードも使うようになりました。それにフランジバックの長いレンズ(ニコンの300mm)を使う時にリンホフボード仕様ですとアダプターボード分(約1CMですが)フランジバックが稼げ少しですが近接出来る様になるのでメリットが有るかなぁと思い使っています。
90mmと125mmはトヨボード、その他のレンズはリンホフボードにマウント。
フィルムホルダー
トヨ  ロールフィルムホルダー 69/45 新品
トヨ ロールフィルムホルダー 67/45  中古
ホースマン ロールフィルムホルダー 612 ネットオークションにて入手
トヨ シートフィルムホルダー 7枚 5枚新品 2枚ネットオークションにて入手
フィリディ エリートシートフィルムホルダー 8枚 ネットオークションにて入手
フジ インスタント フィルムホルダーPA145 ネットオークションにて入手
シノゴサイズで撮影すると一枚あたりのフィルム・現像込みで約630円程掛かるので、トヨフィールド購入と同時にロールフィルムホルダーを同時購入。
いきなりコストの高い大判で撮影する自信が無いので、ロールフィルムホルダーで練習しようと思い購入しました。
最初は、中古で69サイズの物を探したのですが量販店新品価格とたいして変わらない価格の良品中古フォルダーと明らかに使い込んだ感じの中古フォルダーしか見つけることが出来なくて、量販店で新品を購入。
購入して間もなく、フォルダー価格が改定され8000円程上がりました。
偶然ですが価格改定前に購入し良かったかなぁと。。。。。安い美品が見つかればもっと良かったけど。

その後、ふと訪れた中古やに同じトヨの中古67サイズのホルダーを見つけました。
価格、程度も納得いく物でしたし中古屋さん保証付きという品でした。
69より67の方が中古市場で見ることが少なく見つけた時が買い時だと思い購入。

612

ロールフィルムホルダーの中古はネット上に掲載してない店も多いので、写真誌の広告等で調べ店に問い合わせすると意外に見つける事が出来ると思います。ホースマンとトヨ製のロールフィルムホルダーの両方を目にしますが、比較的ホースマンの方を多く目にします。

シートフィルムホルダーは、比較的安価な品ですし中古との価格差も少ないので安心感のある新品を購入。
その後、手頃な品がネットオークションにあり10枚入手。現在は計15枚
トヨ製とフィリーディ製を使っています。一社に統一しようかと思いましたが、銘柄の違うフィルムを装填する時もあるので見分ける為には違うメーカーのホルダーがあった方が良いかと思いメーカー違いのホルダーを使っています。
どちらの製品も、構造上の違いはありませんがフィルム装填の作業性はトヨの方が良いように感じます。

インスタント・フィルムホルダー
フジのレギュラーサイズのホルダーPA145をネットオークションにて格安で入手。
シノゴをカバー出来るサイズではありませんが、フィルム単価が安くテスト撮影(主に露出チェツク)に使用。
実画面サイズ(73X95mm)で、6X9サイズはカバーしてるので、実用面では充分です。

フォーマット フィルム 現像 1カットのコスト
シノゴシート 280(1枚) 350(一枚) 630円
ロールフィルムホルダー67/45(10枚撮り) 430(一本) 500(一本) 93円
ロールフィルムホルダー69/45(8枚撮り) 430(一本) 500(一本) 約117円
ペンタックス645N(120…16枚撮りの場合) 430(一本) 500(一本) 約59円
35mm一眼レフ(36EXスリーブ仕上げ) 800(一本) 800(一本) 約45円
大判カメラでテスト用にポラロイドフィルムを用い撮影する場合。
インスタント フィルムホルダーPA145
実画面サイズ(73X95mm)の場合
2200(10枚入り) −−−− 220円
シートフィルムは10枚入りパックの(実販価格/10)です。
フィルム代(フジクロームベルビア50)、現像代は地元での価格です。
その他 備品
メーカー     用品名
ホースマン ロングルーペ6X
ウィスタ 7X カメラ購入時のサービス品
フジ  プロルーペ4X 現在メインで使用中
不明 レリーズ
ペンタックス スポットメーターX
ペンタックス デジタルスポットメーター 2005、5 中古購入
ミノルタ オートメタ−W
不明 冠布 カメラ購入時のサービス品
LPL チェンジバック
メモ帳
ペンタックス スポットメーターV
数あるスポットメーターの中からペンタックススポットメーターXを選んだ理由。
ペンタックススポットメーターXは携帯性(大きさ、重さ)のめんからみると大きく重く、しかも設計(設計された時代)が古い為にデザインが不恰好だと思う。同社のデジタルスポットメーターに比べ2倍ぐらいの重量がある(-_-;)
シンプルだけど、とても解りやすく使いやすい測光機能に惹かれ購入しました。
測光値はファインダー内にアナログ指針によりEV値が表示されます。(シャッター速度、絞り等は表示されません)
ファインダー内指針の示すEV値を読み、BODY側面の計算盤でシャッター速度および絞り求めます。
ファインダー内はEV値だけの表示になりますが、何カ所か測る場合は針の振れ具合でどれだけEV値が違うか直感的にわかり輝度差を掴みやすいのでペンタックススポットメーターXを選択しました。
生産中止のアナウンスもメーカーから出ていましたので、流通在庫を探し新品購入

ペンタックス デジタルスポットメーター
ペンタックスのスポットメーターVを購入しましたが、あまりの大きさと重さに携帯性の不便さを感じていたところ行き付けの銀塩カメラ専門中古店で見かけ交渉の結果、買っても良いかなぁと思える値段を提示され2005.5月に中古購入
スポットメーターV デジタルスポットメーター
大きさ・重さ・携帯性 大きく重く携帯性悪し Vに比べるとコンパクトで軽量
キャップサイズ 43mm 40.5mm
レンズ 135換算 約 mm  135換算 約 mm 
ファインダー 明るくて抜けがよく見易いが暗い条件では
指針の視認性が悪い

ファインダー倍率
Vに比べ暗いし視野が少し狭いし幾分青みを感じる。
赤いLEDのセグメント表示なので暗い条件でも視認性が良い
ファインダー倍率
表示 ファインダー内にアナログ(指針)でEV値を表示
ファインダー内にLEDのセグメント表示
一段単位はデジタル時計の様にセグメントで表示されますが、一段以下の細かいデーターは
1/3EV単位でLEDが点灯する。
13・1/3EVなら13○、13・2/3EVなら13○○
使い勝って マルチスポット時に、指針が連続的変化する為にハイライトとシャドウの明暗差が直感的に把握しやすい。
指針の触れ幅で明暗差を感じ取る事が出来る。
マルチスポット時に、明暗差を把握しにくい。
測光値が
ハイライト15○○、シャドー11○の時
差は。。。。
えぇ〜と15・2/3〜11・1/3だから。。。。。
頭で計算し4・1/3差と頭を使わなくてはいけない
/(+_+)\
切りに良い測光値以外の時は計算が必要な場合が多い。
EV値表示 どちらのメーターもファインダー内にEV値を示し、下写真の様な計算盤(換算盤)でシャッターと絞りを決め撮影出来るしポジの再現域も確認でき入射光式で所有しているミノルタオートメーターWの液晶デジタル表示より数段使いやすいと感じています。
古臭い方式だけど露出決定までのプロセスが楽しめて好きです。

ペンタックスポツトメーターVの計算盤

写真はEV値10の時

F2.8なら1/60
F22なら1秒
上記のどちらも、フィルムにあたる光の量は同じになります。
表現意図(ボケや動感)により、シャッター速度を優先に考え露光値を決める時もあれば、絞りを優先的に考え露光値を決める事も出来る。
大判のシャッターは、おおむね一段刻みでしか設定出来ませんが、絞り値は1/3段刻みで目盛りがうってあるので1/3段刻みで絞り値が表示されているので扱い易いと思います。

中央下にある、10〜1の目盛りはIREスケール。
10がハイライト側の再現域、1はシャドー側の再現域
10より左は飛ぶ、1より右側は潰れる。
仮に露光値を10EVと決めたとし、画面内(画角内)の数箇所をモニターしEV値7と1/3以下の領域は潰れ、EV値12と2/3以上の領域は飛ぶ事がわかる。
デジタルスポットメーターの計算盤
構造こそ違いますが、使い方はペンタックスポツトメーターVの物と同じです。

1〜10のIREスケールの使い勝手を良くする為に、グレースケールを貼り付けてあります。
数字で再現域を考えるより、スケールを参考にした方が再現域が掴みやすいと感じています。

レンズ部のキャップの紛失防止策として、キャップをカブセ式からスナップ式に変更し尚且つ紐で本体と繋いでいます。
レンズキャップのサイズが40.5mmとメジャーサイズでないので無くすと注文になる事が多いので紐付きです(^^)

ホースマンロングルーペ
ピントフードを開いたままピントグラスを確認でき便利かなぁ(使い勝手が良いかなぁ)と思い購入。
しかし、何度か使用していると倍率が六倍とピンと合わせ用としては高い感じがして来ました。
ピントも見えるがピントグラスの砂目も良く見えてしまう。
視野が狭い為に隅から隅まで確認する時に時間がかかる。
欲しいと言う写友に売却

フジ プロルーペ4X
ホースマンロングルーペが自分に合わない感じがしたので、もっと倍率が低く視野の広い物を探していたらオークションで新品が半値以下(即決価格)で出ていたので購入。
倍率的にも使いやすいし、何より視野が広いのでパンフォーカスを得る為のアオアリ時に作業性が向上したように自分では感じています。
ピントフードを開ける外すかしないと使えませんが、大判撮影を始めた頃はピントフード越しにロングルーペでピン合わせまでしていましたが、現在はピントフードを用いるのは自分の場合は大まかな構図を決める時だけなので、大まかに決めたら外し冠布を被って自分の世界に入ってしまうのでロングは不要になりました。

メモ(撮影データ)
下記の様に簡単にデーターをメモしています。
150mm
1 8 1/8 EV10
2 8半 1/8
葉の透過光部分 EV10
花 EV11
 
300mm
3 11・1/3  1/8
4 16 1/8
3…葉の透過光部分+1EV
 
125mm
5 64 1/2 EV14
6 64 1s EV13
滝のハイライト部分 15EV
大判失敗談
(;_;)。。1 ロールフィルムホルダー使用時に、引きブタを引かずに撮影しフィルムを巻き上げてしまい真っ黒なポジを作成してしまった。
(;_;)。。2 ロールフィルムホルダー使用時に、撮影後巻上げせずに次のカットを撮影してしまった。(二重露光)

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